沖縄での出会い
先日はちょっとブログが長くなりすぎて失礼しました。
つい、想いが強いと長くなってしまいます・・・。(>_< )
きょうは短めに・・・・。
沖縄で出会った人について書きたいと思います。 と言っても岡山の
同友会の会員さんなんですけど・・・。
岡山では会ったことなかった人でN西さんといいます。先月還暦を迎えた
そうです。この方は普段の同友会の例会等にはいっさい出てこられない
んだそうです。 唯一、1年に一回の全国研究集会(全国の勉強会)には
毎年参加されるそうです。
勉強会の夜、交流会といって飲み会があったんですがそれが終わって
から「ラーメン食べに行こうや」と誘われいっしょにタクシーで那覇の飲み屋
街に出ました。その道中いろいろお話しをしました。
こんな事を書いたらお叱りを受けるかもしれませんが「田舎のおじさん」
という感じの人です。 牛乳屋さん(配達)を長年やって来られてるそうです。
ある面ではとっても頑固そうな方なんですが、やさしくて、頭の低い方
です。 とくに印象に残ったのがタクシーの中で言われた言葉なんですが
「人間みんな自分が一番苦労をしとると思うとる人が多い。 自分こそが
悲劇の主人公みたいに言うけど、あんたがして来た苦労ぐらい誰でも
しとんじゃ、とわしは言いたい。」と言われていました。
なるほど・・・。 たしかにそのとおりだなと思いました。
この人自身苦労してきたとは一言も言わないんですが、話しを聞くと
とっても!苦労して来られたんだろうなというのが話しの節々に
感じました。 苦労をしたと言わない人こそ本当の苦労を乗り越えて
来られんじゃないかな、とその時感じました。
おじょうさんが山口でお医者さんになり、家を建てたそうです。
「おとうさん、一回遊びに来て」と何回も誘われたそうです。 でもN西さん
は行きません。 「なんで行ってあげないんですか?」とわたしが聞くと、
「行ったらいっしょに住もういうて言われるじゃろ? そんな迷惑は娘に
かけとうないけぇな。娘には娘の人生があるけぇ、向こうにも婿さんの
親もおるしなぁ。」そう言われてました。 でもおじょうさんには「ごめんな。
とうちゃんは毎日牛乳配達があるけぇ、行かれんのじゃ。」と言ってる
そうです・・・・。お子さんにはみんな小さいころから牛乳配達のお手伝いを
させてるそうなのでおじょうさんもそう言われるとそれ以上言えないそうです。
きっと誰よりも行きたいんだろうな、行って「ようがんばったな。こんな立派
な家を建ててとうちゃんも鼻が高いわ。」 そう言ってあげたいんだろうな
というのが伝わってきます・・・。 子どもを大学に行かせ、(しかも医大)
立派になり家を建てたのを見たくない親なんて一人もいないはずです・・・。
かたくなに、かたくなに守ります。 自分の決めたルールを・・・。
そこにはN西さんのおおきな愛情がありました・・・・・。
N西さんのような人は(今時)珍しいです。
なにか今の人たちが忘れている大事なものを思い出させてもらったような
気がしました・・・。
ありがとうございました。 わたしも少しでもN西さんのような気持ちを
持って生きていきたい、と思いました・・・。
(きょうも長くなっちゃった・・・・・。(>_