岩手県へ 2
例会場前で着替えた我々は中へ。
しばらくすると東京同友会、大阪同友会の方々が来られ名刺交換を。
今回は岩手同友会の高田自動車学校のT社長が大阪で2月にお話しを
されるということで、事前打ち合わせに来られ、それに岡山も便乗
させていただきました。
少し遅れて高田自動車学校のT社長が来られました。
両手を合掌の形にして「遅くなってすみません。」とていねいに言いながら。
白いヒゲが顔を覆っているのと、頭に毛がない(すみません)のとで
なかなか特徴的な風貌です。
目はとても可愛らしい目です。
T社長のお話し、メチャクチャ感動しました。
なんてすばらしい人なんだ。
3・11の震災直後、いつ自分の自動車学校が再開できるかもわからないのに
「社員の雇用は全員守ります!」と言い切られたこと。
全国から届く救援物資の受け入れ先となり、同友会の仲間たちと物資の
届きにくい所を調べ、40箇所に配りに行ったこと。
地域の雇用を作るため、新しい産業やビジネスを作り出す企画を
進めていること等等。(なつかしい未来想像企業 株式会社という
らしい)
打ち合わせのあと、例会があり、そこでもT社長とアメリカヤのS社長が
お話しされました。
震災のお話しが本当に生々しいものでした。
衣料品屋のアメリカヤさんでも、メーカーからの支援でウィンドブレーカーを
格安で仕入れ販売されたそうです。
中には「震災値上げ」をされたガソリンスタンドやお店もあったようです。
「こういう時に人の本性が出ます。でもこういう時に自社の利益を優先した
会社は今後のビジネスはやりにくくなると思います」と言われてました。
わかっていてもイザとなったら人間中々できることではありません。
本当に意思の強い経営者たちです。
この人たちの根底にあるのは「地域への感謝」です。
地域に育てられ、地域にお世話になっているという強い想いが
迷うことのない勇気ある行動を取らせているのです。
そんな感動的なお話しを聞かせていただいた後、懇親会が始まります。
つづく