恩師からの手紙
- 2020-12-25 17:00:35
先日、私の高校時代の先生から手紙が来ました。
お歳暮を送ったお礼のお手紙でした。
「いつも結構な物をありがとう。気持ちはうれしいが何も
してないのに、送らんでください。」という内容でした。
以前のブログにも書いたのですが、高校時代の私はとても荒れて
いました。
学校では友だちも作らず、中学校時代の不良仲間と遊び
回っていました。
授業はさぼり、成績もほとんど欠点。
学校に教科書も持っていったこともない状態。
いわゆる不良で落ちこぼれ。
いつ止めてもおかしくない生徒でした。
そんな私を見る先生たちは「厄介者、くず、関わりたくない、
面倒」「どうせそのうちコイツは止めていく」でした。
そんな中、唯一関わってきたのがN先生。
「太郎は元気がええのお。ワシはお前みたいなやつのほうが
人間らしゅうて好きじゃ。今ごろの生徒はみんな同じ顔して
個性がない。」と言ってくれた。
その当時誰のいうことも聞かなかった私が唯一逆らえなかった
先生。
私を卒業させてくれようとして、色んな教科の先生に頭を下げて
周り単位を取らせてくれた。
校則を守らず停学、退学になりそうになっても
私をかばい私の代わりに謝ってなんとか食い止めて
くれた先生。
私は高校出て就職するつもりだったけど、気が変わり大学に
進学したいと言ったら内申書を改ざん(秘)して推薦書を
書いてくれた先生。
私の卒業式の日にはうれしすぎたのか物理教室の棚の中から日本酒を出して
私の母に進めてくれた先生。
あれから36年経ち先生も退職。
私は家業の保険代理店を継ぎもうすぐ20年。
先生に携帯メールで返事を送りました。
「先生お手紙ありがとうございます。お元気そうで何よりです。
今年はコロナで大変な年でしたが、ボクにとっては色んな意味で実りある
年でした。ウチの会社はボクが2001年社長になってから今年過去最高の
業績を挙げることが出来ました。またプライベートでもバイク復活!
(高校時代に乗っていた)大型自動二輪免許も取りハーレーを
買いました。高校の時のようにはおじさんになったので飛ばせなく
なりましたが、安全にゆっくり走る楽しみを覚えました。機会があれば
ハーレーで遊びに行きたいと思います。
それといつも言いますが、先生から受けた恩は一生かかっても返せ
ません。気にせず笑って受け取ってください。廿高でよかった。
N先生に出会えてよかった。今でも心よりそう思っています。
これからも変わらずお元気でご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。」
すぐに返信が返ってきました。
「いただいたメールはワシの一生の宝じゃ。ありがとう」
久しぶりに恩師と心が繋がった瞬間でした・・・・。
先生、ボクの恩返しはボクが成長する姿なんですね。
これからも見守ってくださいね。