境遇
- 2024-07-04 17:17:22
私はある児童養護施設の評議委員というのをさせて
いただいてます。
児童養護施設では理事会があり、そこで施設の運営などを決めて
いくんですが、その決めた内容を評議員会で承認が出れば実行
となります。
そんなお手伝いをさせていただいています。
そんな中、先日評議委員会が開かれ色んな議題が出され
決議していきました。
その中でショックなことがありました。
今、S育児院はA,B,C,Dと4つのグループホームに分かれています。
そのAグループホームの担当をしているYさんからホームの現状報告
がありました。
入所しているお子さんは2歳~17歳までの7人(たぶん)の男子。
それぞれのお子さんがここに入所した理由をYさんが説明しました。
父親不在。母親は覚醒剤常習者で子どもを放置。
2歳、4歳、6歳の三人兄弟。
家には母親が何日もいない中、6歳の子供が2歳、4歳の兄弟を
みていた、という。
なんという・・・・。
想像しただけで涙がこみ上げてきました・・・。
こんな、こんな思い、こんな生活をしている子供たちが現実に
いるのか・・・。
子供たちは入所した当時は心も開いてくれないらしい。
人を信用出来ない。
いつも怯えている。
精神的にとても不安定な状態らしい・・・。
その閉ざされた小さな心を少しづつ、少しづつ寄り添いながら
見守っていくという。
自分が世界中で一番好きなはずのお父さんもお母さんも
頼れない、甘えられない、そばにいない・・・。
施設には何でも揃っている。
食べ物も寝るとこも暖かいキレイな部屋も。
そしてやさしい面倒をみてくれる職員さんも。
それでも子供たちの心は満たされない。
お父さん、お母さんがいない。
お父さん、お母さんに会いたい。
私に何が出来るのだろう・・。
そんな子供たちが心を開き大人になって自立した生活を送れる
ことを心より願うしかない。