さようなら
先日私の叔母が亡くなった。
享年83歳。
十分に寿命を全うした年と言えるでしょう。
それでも叔母との思い出を思い起こすと
やはりさびしい。
叔母の子供たち3人と私と弟の5人は小さい時から
兄弟のように遊び、ケンカして育ってきた。
叔母のこともある面、母親のように思っていた。
小さいころからかわいがってもらい
時には怒られ色んな思い出が浮かぶ。
晩年は自分たちも年を取り
叔母といつまでこうやって会えるのだろうと
考えるようになっていた。
だから一回、一回会うのがとても貴重だと感じながら
会った。
いつかは来るこの日を想像しながら・・・。
お通夜の晩に従兄弟たちと集まりみんなで食事をした。
叔母の娘のチャコが私に「たろちゃん、ママから手紙
あずかってるよ。」と渡してくれた。
その手紙は私たち5人にそれぞれ宛てた手紙だ。
「5人は私の大事なかわいい子供たち。これからも仲良く
してね。」と書いてあった。
おばちゃん。
いつもオレに言ってくれてたね。
「たろうは私の息子」と。
本当に本当に最後までそれを伝え続けてくれたんだね。
ありがとう。
ありがとう。
うれしいよ。
オレたちこれからも兄弟のように仲良くするからね。
安心して見守ってください。
おばちゃんの遺言だもん。
ちゃんと守るよ。
今までたくさんの絆を作ってくれてありがとう。
目に見えないものが目に見えるものよりも大事
なんだね。
自分もそれを人に伝えていける自分になりたいと
思います。
ありがとう、おかあさん。