ふなめし
きょうは妻と二人でランチに行きました。
いつもよく行く「しの原」(岡山市内山下2-8-16)に行ったら
「臨時休業」でした。カゼかな・・・。
どうしようかなと思ったら斜め向かいに「忍」という大衆食堂風の
お店がありました。
入り口に手書きで「おいしいフナめしあります」と書いてあり、気に
なったので入ってみることに・・・。
他にも「麦めし」とか「麦トロ丼」とかあり、「フナめし」はちょっと
頼めませんでした・・。
お店の雰囲気は・・・3〜40年前のなつかし〜い感じの大衆食堂です。
サラリーマン風の50代くらいの人たちが来られてます。
わたしは「麦めし定食」を頼み、妻は「麦トロ定食」です。
おとうさんとおかあさんの二人でやっているようです。
何歳くらいなんだろう。70歳くらい・・・かな。
おとうさんは黙々と、おかあさんはお客さんにいろいろ声をかけます。
「麦めし定食」が出てきてたべました。
味は「うまい!」ってほどではないが、一から手を掛けた田舎料理で
なつかしい味(やさしい味)です。
恐る恐る聞いてみました。
「あの〜、フナめしってどんなのですか?おいしいって書いてあるけど・・・。」
おかあさん「おいしいよ!ミンチにして煮込んだ田舎料理でごはんの上に
掛けて食べるんだよ。みんな最初はクサイと思って敬遠するけどクサミは
ないし、一度食べると病みつきになるよ!」
へぇ〜、そうなんだ・・。
食べれる期間も12月〜2月までだそうです。
わたし「ここのお店はもう長いんですよね?」
おかあさん「まだ、41年だよ。」
わたし「えっ?!まだ??」
おとうさん「まだまだこれからです。」
わたし「・・・・・・。」
すごい・・・。
すごすぎる・・・。
41年もやってきて、「まだ」とか「これからです」なんて・・・。
なんて謙虚で前向きなのか・・・・。
41年やってきてとっさにこの言葉がでるのは仕事を本当に愛している
証拠です。
きっと何度も何度も止めよう、いや止めなきゃいけないようなことが
あったはずです・・・。
40年を超えた人の迫力です・・・。
おとうさんが82歳、おかあさんが78歳。
まだまだ現役でやる気満々です。
いつかはこんな風になれるのかな・・・。
いや、きっと無理でしょう。
ここまで辿りつく人はきっと神様一歩手前です。
今月中に「フナめし」食べにきます。
どうもごちそうさまでした。