ヒッチハイカー
きのうから広島に行きました。
ワタシの入っているモーグルのチームの納会です。(飲み会)
高原のキャンプ場でバーベキューをしていつものスキー談義に花が咲きました。
今朝は10時ころキャンプ場を離れ自宅に向け出発。
広島のサービスエリアでコーヒーでも買おうと思い立ち寄ると、
「すいません、どこまで行きますか?名古屋まで行きたいんですが途中まで
乗せてもらえませんか?」
50代の白髪まじりの男性です。
「いいですヨ」
とっさに答えてしまいました。
「ありがとうございますっ!助かります!」
チョットこわいけど、ま、いいか・・・。
聞けば福岡から出発し2日間何も食べてないようです。
名古屋に知り合いがいるので、その人のところで仕事をさせてもらいに行きたいとの
ことです。
「ダメなら福島まで行ってみようと思ってるんですよ。日当いいらしいんで。」
お金も一銭も持たず、ヒッチハイク。
クツもつま先をひもで止めてます。
靴底が剥がれているようです。
そうしなければイケナイ理由があるんでしょうが、大変だなぁ・・・。
そんな状況ではあるんですがとても明るい人でした。
「小川さん、結婚してるんですか〜?家は持ってるんですか?子供はいるの?
仕事はナニ?」と次々と質問攻め。
「岡山はナニがおいしいの?名物は?」と続きます。
アッというまに福山SAに着き「ココがこのあたりでは一番大きいSAです。ここなら
いろんな人が来るので声掛けやすいと思いますヨ」
「ありがとうございます。小川さんと別れるのさびしいなぁ〜」
ちょっと調子よさそう・・・・。
「これよかったら使ってください」と気持ちお金を渡しました。
オジサン「住所おしえて。必ず返すから」
ワタシ「いいですよ。今度はHさんがだれかにしてあげてくださいよ」
オジサン「ありがとう、ありがとう。小川さんのこと一生忘れないから」
と言って深々と頭を下げて見送ってくれました。
アッというまの1時間少々でしたが、初めての体験で考えさせられることも
多かった体験でした。
いろんな人生があり、いろんな人がいる。
はたから見るととても大変そうに見えるが、案外本人はそこまで深刻ではなかったり。
逆に恵まれてるように見えて、とても悩んだり、苦しそうだったり。
この前向きなHさんはきっと明日も元気にどこかで新たな出会いをしているんだろうな。
がんばってください。
いや、がんばることなんて必要ないのかも。
そう思わされる出会いでした。
ありがとうございました。