持ちつ持たれつ
先日妻のお父さんの親友が亡くなられた。
享年71歳。
まだまだ若い・・。
同じ町内に住みお父さんとは幼稚園からの
竹馬の友。
生涯独身を通したTさんはほんのわずか身内が
近所にいる。
ただ、妻のお父さんとは何かにつけて一緒に
食事をしたり、飲み会をしたりと親交を
あたためてきました。
また同じ町内でのイベントが年に何度かあり、色々と
お世話になっている。
子供みこしの時には牛乳屋のTさんは町内のために
飲み物の準備をしてくださり、子供もいないのに
いつもお神輿には参加して地域の子供たちと
触れ合って来られました。
ウチの子供たちはお年玉をもらったり、入学祝など
お祝いごとには色々とお世話になってきました。
それもこれも妻のお父さんとTさんとの長い長い
お付き合いがあるからこそです。
毎年クリスマスには妻の実家でクリスマスパーティー
を開きます。
Tさんもいつも来て家族同然に一緒に過ごす。
Tさんはいつもボクに「太郎くん、ワシとオヤジ(妻の)は
長~い腐れ縁じゃ。兄弟のようにともに育って
来たんじゃ。お互い持ちつ持たれつじゃからな。これからも
よろしゅう頼むで」としみじみと言われてました。
Tさんの亡骸を見ながらそのことを思い出すと
涙があふれてくる・・・。
妻のお父さんはあまり表情には出さないがきっと
兄弟を失ったような気持ちにちがいない。
本当に仲のいい二人だったから。
自分に置き換えて考えると、果たしてそこまでの
付き合いをしている友がいるのか・・・。
いない。
そう、そんな友達ってなかなかいないんですよ。
妻のお父さん、お母さん、小川家、妻の妹家族たちで
しずかに最後のお見送りをしました・・・。
Tさんの親戚の人はあまり人は呼びたくないとの
ことで、ひっそりとした葬儀でした。
最後まで目立つこともなく旅立たれたTさん。
でも私たちはあなたのことはいつまでも
忘れません。
みんなの中に大事な思い出として大切に
しまっておきます。
どうぞ安らかに眠ってください。
みんなをいつまでもあたたかく見守って
ください。
心より生前のご厚情に対してお礼申し上げます・・。