橋を渡る人
今日のお昼ごろお客さまのとこより会社へ戻るときのことです。
車を運転していると、小さな橋に差し掛かりました。
片側一車線の普通の県道です。
その橋を老夫婦らしきお二人が反対車線のはじを
こちらへ向かって歩いていました。
80歳すぎでしょうか。
橋の上は歩道が全くなく、ほとんど道路をそのまま
歩いている感じです。
横を通る車も大きくよけながら通過して行きます。
ふと目の前までそのご夫婦が来た時でした。
前にご主人、後ろに奥さま。(だろうと思います)
ご主人は後ろに手を出し奥さまの手を探します。
奥さまは目が不自由なのかご主人の手を一生懸命
探している様子でした。
歩いているのか、止まっているのかもわからないような
速度で少しずつ前に進んでいる様子です。
こんな危険なところをこんな不自由な方が歩いているんです。
ご夫婦ともとても不自由そうでした。
ただ、このご夫婦を見たのはほんの一瞬の出来事です。
時間にすれば3~4秒ぐらいでしょうか。
いったいその不自由な体でどこまで何をしに行って
たんだろう。
近くには病院もスーパーもありません。
きっとものすごい時間をかけて買い物かになにかに
行ったにちがいありません。
それを思うと目頭が熱くなってきます・・・。
あ~助けてあげればよかった・・。
こんな豊かな国のはずなのに、みんな幸せそうなのに、まだまだ
そうではない人たちがいます。
みんな年を取り衰え不自由になっていく。
その時周りに助けてくれる人が必要です。
私ももっとすぐ動ける人間になろう。
なにが出来るか考えよう。
こういう人たちがいなくなる世の中に
なって欲しいと思います。