青い鳥
きのうの夜、わが社の社会保険労務士の間野さんと映画を
観に行きました。
「シネマ クレール」という映画館で岡山市石関町の城下通り前に
あります。
一般的な映画館とちがってちょっとマイナーな映画を上映してます。
マイナーなというのがストーリーがけっこう人間性や人生を考えさせられる
ようなタイプの映画です。
きのうは間野さんと「青い鳥」という映画を観ました。
学校のイジメについて描かれた作品です。
イジメにあった生徒は自殺未遂を犯し、いじめた生徒たちは反省文を
書かされ一軒落着。いじめられた生徒は転校。担任の先生は責任を
感じ、長期療養中。
ストーリーはそこからスタートします。
代わりの先生が代理で県から派遣されてきます。
阿部寛さんが演じるんですが言葉をしゃべる時にドモリます。
つっかえ、つっかえゆっくりしゃべります。
クラスの生徒たちも最初一瞬凍りつき・・・そしてしばらくの間があって
クスクスと少し馬鹿にした笑いがおこります。
この先生がイジメで転校した生徒の机を教室に戻し元にあった位置に置きます・・。
生徒たちは露骨に嫌な顔をします。「なんでいまさら?!」
「もう終わったじゃん・・。」
その日から毎日朝の礼とき、先生はその生徒の机に話しかけます。
「おはよう○○くん」
生徒たちは顔を見合わせ、気味悪がります。
ある日、イジメをしていた生徒の一人が机を外に捨てます。
先生は机を探し、だまって教室に持って戻り、雨で濡れた机をハンカチで
一人黙々と拭きます。
いじめた生徒たちはだんだんいたたまれなくなっていきます・・。
ある日いじめた生徒の一人がついに泣きながら先生に言います。
「なんでこんなことするんですか?!ぼくらへの当てつけですか?
ぼくらはもう、反省して一からやり直そうとしているのに!ひどい
じゃないですか?!」
先生はゆっくりと言います。「き、君らがやってきたことは・・・忘れて
はならない。な、なぜなら・・い、い、いじめられた○○くんはきっと
一生いじめられたことを・・・・わ、わ、わすれない。だ、だ、だから
君たちも・・・・わすれてはならない・・。」
そうか、いじめたほうは軽い気持ちでもいじめられたほうは一生忘れない
んだ・・・。
すごいメッセージでした・・・。
頭を思いっきりハンマーで殴られたような衝激でした・・・。
学校もPTAも生徒たちもみんな、いじめた生徒のことを本気で考えて
ませんでした・・・。
この映画にこめられたメッセージは・・・・・。
こういう先生が一人でも増えていけば・・・もしかしたらイジメも
無くなるのかな、と思いました。
356人の生徒といじめられた一人の生徒。
どっちが大事ですか・・・。
とても考えさせられる映画でした。
「シネマクレール」また行きたい、と思いました。
いい映画館です。