私の知り合いの社長82歳。
シャトレーゼのお店を岡山市の南部でやっている。
いつもお客様でいっぱいでとても流行っている。
お店にお邪魔するといつも裏の事務所に招き入れていただき
シャトレーゼのスイーツを振る舞ってくれる。
とてもユーモアのある方でいつも笑いの絶えない雰囲気を
持っているのとお年を感じさせないヴァイタリティを
持っている。
私もこの人のような年の取り方をしたいといつも
思わされる。
そんなFさんから先日電話があり、高齢のためそろそろお店を
やめようと思うと。
どうやら後を継いでくれる人が決まったらしい。
いつかはこんな日がくるとは思っていたが
やはりショックだ。
正直さびしい。
私はごあいさつに行った。
ここを辞めても自宅に不動産の事務所があるから
そこでしばらく仕事はするとのこと。
なにか餞別的なものをお渡しするべきなのか考えるが
考えがまとまらないままお店に伺う。
「おお~小川さん、よく来てくれたなぁ~。どうぞどうぞ。」
と奥へ通される。
後を継ぐという方もご紹介いただき、Fさんとの思い出話を
しばらくする。
すると、Fさんは「小川さん、今までの感謝の印じゃ、
取っといてください。」と私に小さな包みを渡す。
私「Fさん!こんな・・・逆ですよ!私がしなきゃいけないのに!」
それ以上は胸が詰まって言えなくなってしまいました。
なんて人だ・・・・。
こっちが散々お世話になってるのに、今までたくさんお世話に
なったからと感謝の気持ちをいただいた・・・。
なにか渡そうか、どうしようかと考えていた自分が
恥ずかしい・・・。
この人のように素直に感謝の気持ちがあるのなら
形にこだわらず、気持ちを伝えるべきだった・・・。
あ~~、最後の最後まで教えてもらった、大事なことを。
Fさんはこれからは畑を耕して野菜を栽培したり
魚を取ったり、やりたいことをのんびり
やっていくそうです。
「Fさん、100歳までまだ18年ありますから元気で
がんばってください!」と言うと
「小川さん、わしはもっとがんばろうと思っとんじゃけど!
ワハハハ!!」
さすがだ。
すごい。
お見逸れしました。
いつまでもいつまでもお元気で人生を楽しんで
ください。
心より応援しております。
本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
年を取っても輝いている素敵なFさん。
大好きです。